韓国財閥の女性たち韓国・財閥令嬢たちに学ぶ『折れない心』とファッション

最近、新世界グループの令嬢であるムン・ソユンがK-POPアイドルALLDAY PROJECT(のメンバーとしてデビューを果たし話題になりました。

韓国の主要財閥の直系がアイドルデビューするのは極めて異例で、韓国メディアでは「ダイヤモンドスプーンアイドル」として大きな話題になりました。

インタビューでは、アイドルになる夢に対して家族からの強い反対があったものの、学業(アメリカの名門コロンビア大学留学)を並行して進めるなどの条件をクリアし、自らの手でデビューを勝ち取ったと語っています。

目次

韓国で支持される「財閥女性」という存在

韓国の財閥女性は何かと話題になることも多いですが、

韓国では彼女たちのことを、単なるお金持ちの娘ではなく、実力とスタイルを兼ね備えた「憧れの女性リーダー(ワナビー)」として支持する層が非常に多いのが特徴です。

ここでは、圧倒的な存在感を放つ財閥女性たちをまとめました。

イ・ブジン(ホテル新羅 社長)

40代・50代の韓国女性が 「最もなりたい女性」として真っ先に名前を挙げるのが、 サムスングループ本家の長女、イ・ブジン氏です。 彼女の人生は、まさにドラマよりも劇的。 その美学は、多くの大人の女性を惹きつけてやみません。

サムスン家の「リトル・ゴンヒ」

イ・ブジン氏はサムスンを世界企業へと育て上げた伝説の経営者、故イ・ゴンヒ会長の長女です。

性格から経営スタイルまで父親に最も似ていると言われ、「リトル・ゴンヒ」と呼ばれてきました。

万年赤字だったホテル新羅を徹底した現場主義と高級化戦略で、世界に通用するブランドへと成長させた実力派経営者です。

波乱の結婚と離婚

1999年、周囲の反対を押し切りグループの平社員と結婚したことは韓国中に衝撃を与えました。 しかし十数年の結婚生活を経て、 2014年から始まった離婚訴訟は泥沼化。 数千億ウォン規模の財産分与を経て、 現在はシングルマザーとして一人息子を育てています。

凄絶な離婚劇、父親の死、兄の逮捕。数々の困難を経験しながらも、公の場では常に完璧な姿を崩さない「鉄の女」としての強さが、多くの韓国女性の尊敬を集めています。

財閥界のオードリー・ヘップバーン

彼女のスタイルは、ロゴを一切見せない究極のクワイエット・ラグジュアリーの代表格です。

基本は白と黒。余計な装飾を削ぎ落とし、カッティングの美しさと素材の良さで勝負するスタイルは、彼女の白い肌と黒髪を際立たせます。

トレードマークの一つが「ケープ」。

肩にかけるだけで経営者としての威厳と女性らしいエレガンスを両立させる着こなしは、度々話題になります。

彼女が息子の卒業式に着ていた「THE ROW」のコートや、愛用している「Destree」のバッグなどは、特定されるやいなや韓国で即完売。「イ・ブジン・ルック」は、40代・50代女性の最高級のバイブルです。

現在は「完璧な母」として

熾烈な離婚訴訟の末、息子の親権と養育権は彼女が持ちました。多忙な経営者でありながら、息子の学校行事には必ず参加し、他の保護者に混じってスマートフォンで息子を撮影する姿が報じられ、その「普通の母親」としての一面に好感度が急上昇しました。

イ・ブジン氏の美しさは、単なる財力からくるものではありません。

誰もが羨む地位にいながら、誰よりも波乱の人生を歩み、それでも背筋を伸ばして微笑む。

その『折れない気品』こそが、彼女に惹きつけられる理由かもしれません。

イム・セリョン(大象グループ 副会長)

イム・セリョン氏は、韓国の女性たちが「最も自由で、最も自分らしく生きる財閥女性」として熱狂的な支持を送るアイコンです。

かつては「サムスンの嫁」として知られましたが、現在は自立した経営者、そしてファッションリーダーとして、その一挙手一投足が注目されています。

殻を破り「自分」を取り戻した軌跡

『宗家キムチ』や『ホンチョ』が有名な韓国を代表する総合食品メーカー大象(テサン)グループの会長の長女として誕生。

1998年、21歳の時にサムスン電子会長(当時)のイ・ジェヨン氏と結婚。一男一女に恵まれ、完璧な「財閥の嫁」として家庭を守ってきましたが、2009年に離婚。この離婚は彼女が自分自身の人生を歩む大きな転機となりました。

離婚後、実家である大象グループに戻り、経営の第一線へ。現在は副会長として、ブランド戦略や新事業を成功させ実力派経営者としての地位を確立しています。

また彼女はファッションの面でも注目されています。

彼女が空港やデートで着用したコートやバッグは、数百万ウォンする高価なものであっても、翌日には韓国中で完売します。

ハイブランドを、まるですっぴんのようなナチュラルなメイクと無造作なヘアスタイルで着こなすのが彼女の流儀。その頑張りすぎない高級感が40代女性の理想とされています。

俳優イ・ジョンジェとの10年越しの愛

彼女の人生を語る上で欠かせないのが、世界的なスター、イ・ジョンジェとのオープンな関係です。

2015年に交際を公式に認めて以来、2026年現在まで10年以上変わらぬ絆を見せています。米エミー賞やカンヌ国際映画祭のレッドカーペットにイ・ジョンジェのエスコート役ではなく対等なパートナーとして並び立つ姿は、韓国における新しいカップルのあり方として絶賛されました。

二人は「結婚」という形に縛られず、お互いの仕事を尊重し合うパートナーシップを続けています。この形にとらわれない愛が、自立を望む現代女性の憧れの的となっています。

離婚を経験したことが、彼女にとってはマイナスではなく、むしろ自分の人生を主体的に選んだ女性というポジティブなイメージに繋がっています。元夫であるサムスン家とも、子供たちの行事を通じて円満な関係を保っており、そのスマートな大人の別れ方と自立も人気の理由です。

イ・ソヒョン(サムスン福祉財団 理事長)

サムスングループの次女であり、現在はサムスン福祉財団の理事長を務めるイ・ソヒョン氏は、姉のイ・ブジン氏とはまた異なるアーティスティックでモードなカリスマ性で知られています。

韓国ファッション界のカリスマ

イ・ソヒョン氏を語る上で欠かせないのが、圧倒的なファッションセンスです。

ニューヨークの名門デザイン学校「パーソンズ・スクール・オブ・デザイン」を卒業。長年サムスンのファッション部門を率い、韓国にラグジュアリーの概念を根付かせた人物です。

エレガントな姉に対し、ソヒョン氏はエッジの効いたモードで都会的なスタイルを好みます。

公式の場では、あえて自社が展開する韓国ブランドを着用し、韓国ファッションの質を世界にアピールするファッション外交官としての役割も果たしてきました。

財閥界では珍しい「理想の夫婦」

ドロ沼の離婚劇が多い韓国財閥界において、彼女の結婚生活は非常に安定しており、理想的と言われています。

2000年に、韓国の大手新聞社「東亜日報」の元会長の次男であるキム・ジェヨル氏と結婚しました。二人は共通の趣味である芸術やスポーツを通じて深い絆で結ばれており、公の場に夫婦仲睦まじく並ぶ姿は、大人の女性たちから「理想の夫婦像」として羨望の眼差しを向けられています。

芸術と福祉に捧げる第2のステージ

長らくファッション・広告事業のトップとして第一線で活躍してきましたが、近年は「サムスン福祉財団」の理事長や美術館の運営諮問委員長として、社会貢献と芸術支援に軸足を移しています。

さらに驚くのは、4人の子供を育てる母親でもあります。多忙な経営・公務をこなしながら、幸せな家庭を築き、芸術を愛する心豊かなライフスタイルを維持している点は、仕事と私生活のバランスを大切にしたい40代女性から高く支持されています。

彼女から学ぶ「大人の品格」

姉のブジン氏が『王道のエレガント』なら、妹のソヒョン氏は『進化し続けるモード』。自分の専門分野であるファッションを極め、家庭を大切にしながら、現在は芸術を通じて社会を豊かにしようとしている。その『知性と感性のバランス』こそが韓国女性から支持される理由ではないでしょうか。

イ・ミギョン(CJグループ副会長 )

彼女は単なる財閥令嬢ではなく、BTSを筆頭とするK-POPや、映画『パラサイト』をアカデミー賞に導いた世界で最も影響力のあるエンタメ界のドンです。

ハリウッドのトップスターたちと対等に渡り歩く姿は、韓国の働く女性たちの大きな希望となっています。

今や世界中で愛されている韓国ドラマやK-POPは、 もしかすると、彼女の存在なしには生まれていなかったのかもしれません。

韓国文化を世界へ導いた「不屈の情熱」

サムスン創業者イ・ビョンチョルの孫であり、CJグループ会長イ・ジェヒョンの姉です。

当時「金にならない」と言われていた文化事業に巨額の投資を続け、韓国初のマルチプレックス映画館や音楽チャンネル(Mnet)を設立。今日のK-cultureの基盤を一人で築き上げました。

遺伝性の神経疾患(CMT)を抱え、歩行が困難な時期もありましたが、その情熱が衰えることはありませんでした。「人生の半分を病気と闘い、半分を夢に捧げた」と言われる彼女の生き様は、多くの女性に勇気を与えています。

権威に囚われない「アーティスティック・ボヘミアン」

彼女のスタイルは、他の財閥女性のような「コンサバティブ」とは一線を画します。

アカデミー賞やカンヌのレッドカーペットでも、鮮やかな色彩や大胆なプリントの衣装を好んで着用します。「権威」よりも「クリエイティビティ」を重んじる彼女の性格が反映されています。

また、足の持病への配慮もありますが、ドレスにあえてスニーカーやフラットシューズを合わせるスタイルを確立。これが逆に「実力のある大人の抜け感」として、業界内でも一目置かれています。

自立を選んだ「独身の女王」

1980年代に一度結婚を経験していますが、その後離婚。元夫も実業家でしたが、離婚後は再婚することなく自身のキャリアと韓国文化の発展に全人生を捧げる道を選びました。

彼女の周囲には常に世界中のトップアーティスト(ポン・ジュノ監督やハリウッドスターたち)が集まります。恋愛という枠を超え、人間同士の深い絆を大切にする姿は、究極の自立した大人の形と言えます。

イ・ミギョン氏が私たちに見せてくれるのは、何が起きても、自分の情熱を信じ抜く美しさです。病気や離婚、周囲の反対。それらすべてをエネルギーに変え60代を過ぎて世界一の称号を手にした彼女。『人生の主役は、いつだって自分自身。』そんな力強いエールを、彼女の笑顔から受け取ることができます。

今自宅のソファで私たちが気軽に韓国ドラマを楽しめているのは彼女のおかげなのかもしれません。

「生まれ持った富」に甘んじないから支持をえ得る

彼女たちは誰よりも早く出勤し、現場を飛び回ることで知られています。

もちろん嫉妬の声が全くないわけではありませんが、それを上回るのが共感と憧れです。

彼女たちは、圧倒的な富を持ちながらも、私たちと同じように仕事のプレッシャーや家族との葛藤、別れの痛みといった普遍的な悩みに直面しています。

また、ブジンさんやセリョンさんのように、離婚を経験してもなお輝きを失わず、むしろパワーアップして活躍する姿は、今の韓国女性にとって非常に魅力的なロールモデルになっています。

完璧に見えても人間らしい一面や、自らの努力で運命を切り拓いている姿勢に、多くの韓国女性は共感し、同時に私も彼女のように強く、美しく生きたいという憧れを抱いているのです。

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