年齢を理由に、人生を諦めないという生き方
近年、韓国の芸能界では40代で出産を迎える女優たちが増えています。
年齢を重ねてもなお美しく、仕事も人生も自分のペースで選び取る姿は日本の同年代の女性たちにも大きな勇気を与えてきました。
40歳前後で出産を経験した、日本でも人気の高い韓国女優を紹介します。
※出産年齢は公表情報をもとにしています。
1. ソン・イェジン(40歳で出産)
2022年に俳優ヒョンビンと結婚し、同年11月に40歳で第一子(長男)を出産したソン・イェジンは、母になったことをきっかけに人生の見え方が大きく変わったと語っています。
「子どもを産んで初めて、一人の人間を心から愛し、自分よりも大切だと思える存在ができました」
そう語る彼女は、自分の無力さを知ると同時に、これまでの人生が小さく見えるほどの大きな愛を知ったとも明かしています。
「かつては仕事が人生のすべてだった。けれど今はそこに「家族」という新しい世界が加わったので以前ほど自分を追い込むのではなく、今の自分にしかできない表現を探していきたい」
その言葉には、かつての“初恋のアイコン”としての華やかさだけでなく、命を育む女性としての強さと、深い優しさが宿っています。
キャリアを重ねたその先で迎えた新しいライフステージを、焦らず、慈しみながら受け止める姿。
ぼんやりとした写真の中に写るもうはっきりと思い出せない幼い頃の私の姿が、今の私の子どもと重なって見える瞬間があります。幼い頃の自分が今の子どもに投影されて見えるこの感覚は、とても不思議で、言葉にしがたいものです。
彼女が投稿したのはわが子の写真ではなく、自分自身の幼い頃の写真でした。
成長した今の自分と、腕の中にいるわが子。
その二つが重なったとき、かつての自分を、子どもを通して見ているような感覚になる——
そんな不思議な体験が、静かに綴られています。
母親になった今だからこそ、この感覚に深く共感できる。
彼女の言葉は、「母になること」が人生に与える豊かさを、とても誠実に映し出しているように感じました。
2. チェ・ジウ(45歳で出産)
2020年に45歳で第一子を出産しました。
45歳という年齢で母になったことを隠すことなく、公に語り続けてきた彼女は、日本の40代女性にとっても希望の星のような存在です。
出産を控えた当時、彼女は自筆の手紙で
「遅い年齢で子どもを授かり、改めてお母さんたちの偉大さを感じている」
と綴り、自らを「高齢出産のアイコン」と表現して、同じ立場の女性たちへエールを送りました。
45歳での出産は体力的に大変だと正直に語りながらも、娘との日常を「今の人生でいちばん大切な時間」と受け止めています。
現在は、女優としても本格復帰。
朝はお弁当を作り、送り迎えをする“普通の母親”としての顔も大切にしています。
出産を経て、仕事への向き合い方にも変化があったそうです。
以前のような焦りは消え、「娘が元気に育ってくれるだけで十分」という心の余裕が、演技にも良い影響を与えていると語っています。
45歳で母になるという選択。
それを誇りとして受け止め、新しい人生のステージを、力まず、誠実に受け止めているチェ・ジウ。
年齢を理由に何かを急いだり、諦めたりする必要はないのだとそっと教えてくれるように感じます。
3. イ・ヨンエ(40歳で出産)
『宮廷女官チャングムの誓い』で知られる彼女は、キャリアの絶頂期に結婚・出産を選んだ女優としても注目を集めました。
当時の心境について、
「20代、30代は女優としてベストを尽くした。だから40歳で母になった時、仕事を休むことに未練はなかった」
と語っています。
“旬を逃す不安”よりも、“今しかできない育児”を選んだ決断は、仕事一筋で歩んできた40代女性の心に深く響きました。
出産後は、ソウルを離れ、自然豊かな地方での子育てを選択。
「子どもたちが土に触れ、自然の中で育つ環境をつくりたかった」と話し、数年間メディアから距離を置きながら、母としての時間を大切に過ごします。
その後、復帰作について「母になって、他人の痛みや愛の深さをより深く理解できるようになった」と語り、年齢を重ねたからこそ表現できる演技へとつなげていきました。
40歳で母になり、一度立ち止まってから再び歩き出す。
イ・ヨンエの生き方は、人生を急がず、自分のペースで選び直しても、キャリアはより豊かになるということを、静かに証明してくれています。
4. イ・ハニ(39歳・42歳で出産)
韓国で「最もパワフルでエネルギッシュなママ女優」として40代女性から圧倒的な支持を集めています。
2022年に39歳で第一子を、そして2025年に42歳で第二子を出産。
彼女が注目されたのは、高齢出産を「静かに守るもの」ではなく、人生をよりアクティブに楽しむためのブーストとして捉えた姿勢でした。
第一子妊娠中には、臨月近くまでダンスやトレーニングを続ける姿を公開し、
「妊娠中も、体調を最優先にしながら自分らしいペースで体を動かすことが心の安定にもつながる」と語り、
それまでの「高齢出産=安静」というイメージを大きく塗り替えました。
第二子出産後も、産後数ヶ月で本格的に復帰。
「40代での出産は体力的に大変。でも、心の余裕があることが最大のメリット」
と語り、母になったことで得た経験が、女優としての表現力をさらに深めていると明かしています。
また印象的なのが、彼女の育児観。
「子どもの人生のオーナーではなく、ガイドでありたい」
自分自身の人生を楽しみ、輝いて生きる姿を見せることこそが、最大の教育だと語ります。
40代で母になり、なおパワーアップし続ける。
イ・ハニの存在は、年齢や出産を理由に、人生の勢いを落とす必要はないという、力強いメッセージそのものです。
5. イ・ミンジョン(41歳で第二子出産)
「40代で再び育児に向き合う幸せ」を体現する女優として、同世代の女性から共感と憧れを集めています。
2023年12月、41歳で第二子(長女)を出産。
第一子の長男から約8年ぶりとなる出産は、彼女自身にとっても特別な出来事でした。
妊娠が分かった当時、彼女は「8年ぶりに赤ちゃんに会えるなんて、本当に信じられないほど幸せ」と語り、40代で授かった命への深い感謝を率直に表現しています。
育児については、「1人目の時より、ずっとリラックスして向き合えている」と語り、体力的な大変さはあるものの、精神的には余裕を持って楽しめていることを明かしました。
夜泣きさえも「今だけの大切な時間」と受け止められるのは、年齢を重ねたからこその心の成熟かもしれません。
また、夫である俳優イ・ビョンホンの“親バカ”ぶりも度々話題に。
娘にメロメロな父親の姿や、夫婦で協力しながら育児をする日常は、多くのファンに温かい印象を与えています。
産後も変わらぬ美しさを保つ秘訣については、「ママが幸せでなければ、子供も幸せになれない」から
短い時間でもパックをしたりドラマを見たりする時間を大切にしているそう。
40代での再出産、年の差育児。
イ・ミンジョンの生き方からは、家族のかたちは人生の流れに合わせて変わり、穏やかさや深みを増していくこともあるそんな実感が伝わってきます。
6. キム・ハヌル(40歳で出産)
日本でも「メロドラマの女王」として長く愛されてきた女優。
2018年、40歳で第一子(長女)を出産しました。
キャリアの頂点を極めた後に迎えた出産について、彼女は「人生でいちばん静かで、美しい時間だった」と語っています。
出産後はしばらくメディア露出を控え、育児に専念。
「子どもが元気に笑っているだけで、人生が肯定されるように感じる」という言葉からは、仕事中心だった価値観が大きく変わったことが伝わってきます。
「娘は小さな親友のような存在」と語る姿も印象的。
また、「40歳で産んだからこそ、この子の成長の一歩一歩が愛おしく、一瞬も見逃したくないという気持ちが強いのかもしれません」とも語っています。
また、産後に出演した作品でより深みを増した演技が高く評価されました。
「母になって初めて、台本の中の“愛”や“痛み”が本当に理解できた」という言葉は、出産がキャリアの終わりではなく、新たな表現の始まりであることを物語っています。
無理な若作りや過度な管理ではなく、「よく食べ、よく笑い、子どもと歩く」という自然体の美しさを大切にしている点も、多くの40代女性の共感を集めています。
キム・ハヌルの生き方は、今の年齢だからこそ味わえる穏やかな幸福があるというメッセージを伝えてくれます。
7. コ・ソヨン(41歳で第二子出産)
俳優チャン・ドンゴンの妻であり、90年代から韓国を代表するファッショニスタとして知られる女優。
2014年、41歳で第二子(長女)を出産しました。
37歳で第一子、41歳で第二子を迎えた彼女は、高齢出産について「不安よりも、家族が増える喜びの方が大きかった」と語っています。
「40代での出産は周囲から心配もされましたが、私自身は心の準備ができていました」
「1人目の時よりも、夫と一緒に育児を楽しむ余裕があったと思います」
トップスター夫婦という立場にありながら、高齢出産を特別視せず、自然なライフステージとして受け止める姿勢が印象的です。
現在、中学生と小学生の子どもを育てる母として、バラエティやYouTubeでは「家ではただの忙しいママ」と語り、反抗期の悩みや日常のバタバタも包み隠さず明かしています。
一方で、その美貌とスタイルは今なお健在。
「自分へのケアは贅沢ではなく、義務」「ママが機嫌よく健康でいることが、家庭の雰囲気をつくる」という考えのもと、ピラティスやスキンケアを欠かさず続けているそうです。
夫チャン・ドンゴンについては、「今は恋人というより、育児の戦友」と表現。
40代での出産・育児を通じて、夫婦の絆はより実務的で、強い信頼関係へと変化したと語っています。
母としての現実と、女性としての美しさ。
そのどちらも諦めない姿勢は、日本の女性にとっても力強いロールモデルです。
母になるタイミングは、人それぞれ
彼女たちに共通しているのは、年齢を理由にキャリアや幸せを諦めていないこと。
自分に合ったタイミングで、人生の大きな選択をしている点です。
韓国女優たちの美しさ母としての強さは、これからの人生を歩むわたしたち日本の女性にとっても心強いエールになるはずです。
